2020年5月25日
4月20日に述べたとおり、5月中旬以降に新型コロナウイルス感染者数が減少してくるのに、その頃に受診者数も減少してくると予想しましたがその通りになってきました。血液検査などの延期も増えていますが、最近の血液検査結果から血糖値の上昇が軒並み目立っているように感じます。降圧剤もなくなってしまい、血圧が上昇して来院されるケースもあります。新型コロナウイルス感染予防もとても大切ですが、感染のリスク以上にもともとの基礎疾患が悪化し命の危険にさらされるリスクが出てくるものと思われます。週刊誌が薬のリスクの記事を載せると、その後薬をやめる人がふえて病気が悪化するという報告がありますが、今回の新型コロナウイルス感染症による受診抑制で基礎疾患が悪化する可能性がでてくると思われます。今こそしっかり治療継続と定期的検査をお勧めします。 明日以降、緊急事態宣言が解除され、新型コロナウイルス感染症が収束に向かい、社会活動がまた戻ってくることを祈りますが、しかし、これも以前から述べてきたとおり、今こそ感染に注意して行動しましょう。また感染者が増えてから行動するのではなく、今のうちにやるべきことを再確認しましょう。病院での院内感染はほとんど入院病棟での感染です。スタッフルームでの食事やマスクなしでの会話中の感染か、入院患者さんとの接触によるところが多いと思われます。当院では、午前中の外来が終了すると全員帰宅し、スタッフルームに残って食事をすることはありません。院内の換気や消毒をしっかり行い、マスク、手洗いを徹底して患者さんに接していますので安心して来院してください。